美容室を新たに独立開業してもしっかりと利益を出していくにはオープニングの集客は絶対に成功させたいですよね。しかし、新規オープンの告知をクーポンのみに頼ってはいませんか?クーポンも今や外せない手法ですが、やはり手堅いお客様も囲い込みたいですよね。
そんなときに最も用いられるのが「折り込みチラシ」です。チラシの作成と配布は、業者に頼む場合も自力で行う場合も、コストがかかります。チラシを1000枚配ったけれど効果がなかったという話は、美容室ではよく聞くのではないでしょうか。
一方、チラシから得られる宣伝効果を今もまだ出し続けているサロンも存在するのも事実。そこで今回は「折込チラシでやってしまう3つの間違い」をご紹介していきます。
チラシの効果とは
チラシは、昔から紙媒体に印刷される直接的な広告手法の代表です。インターネットやSNSの普及チラシを情報源にするお客様が減少してきているのは確かです。
しかしながら、チラシならではの宣伝効果があることを忘れてはいけません。
飲食店、美容院、スーパー、スクール、エステなど、地域密着型ビジネスにとって、チラシはとても効果的な集客方法です。チラシ配りやポスティングでは、「あなたの近所にこんなお店がありますよ」という情報を直接的に伝えることができます。
業者に外注する場合でも、手作りで作成する場合でも、チラシのデザインや内容を自由にカスタマイズできるので、チラシを見る人に対して、「どんなお店でどんなサービスを提供しているのか」という情報をより正確に伝えることができるのです。
なぜ、ほとんどの「折込チラシ」は失敗するのか
しかし、折込チラシで失敗しているサロンも本当に多い。
チラシ集客で失敗する要因のほとんどは
効果のない折込チラシを作っているからお客が集まらないだけなのです。
いったい、効果のあるチラシと効果のないチラシの違いは何なのでしょうか?
3ヶ月で2,000人の新規客を集めるチラシと、せいぜい20人程度しか集められないチラシは何が違うのでしょうか?
リピートにつながるチラシと、一回きりの来店で終わるチラシはどこが違うのでしょうか?
実は、多くの折込チラシが失敗しているのには理由があります。
「折込チラシ」でやってしまう3つの間違いとは?
その1、ターゲットの絞り込みが甘い
多くの折込チラシは「誰に向けて」書かれたのか分からなくなっています。これは大きな間違いです。美容室に来てほしいお客様によって求めているサービスや商品が違いますよね?
20代の男性が求めているメッセージと、40代の女性が求めているメッセージはもちろん違うはずですよね?にもかかわらず、ほとんどの美容院の折込チラシは「誰に来てもらいたいのか?」を絞り込んでいないのです。
その2、安さだけの強調
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このようなチラシは、あまり信用してもらえません。高い商品を買わせるエサであるともお客様は考えられます。きちんとした美容室は、お客様の髪の状態をカウンセリングし、構造を確認した上で、お客様の要望を踏まえて提案をします。
それを説明しない状態での値段提示は、信用できないお店と言っているようなもの。
また、安さだけに釣られてきたお客さんが再来店してくれることはほとんどありません。次は他の安いサロンに行ってしまうだけでしょう。
安さを打ち出すのはいいのですが、必ず次の来店につながり、結果収益が上がる工夫も最初から考えておかなければいけません。単にクーポンで来たお客さんが再来店してくれないのは、その工夫をしていないのが原因です。
その3、デザインがきれいなだけ
デザイナーで職人肌の美容師さんは、センスがあるのでキレイでセンスのいいデザインのチラシを作ろうとします。
しかしチラシを作る上で、デザインはとても重要ですが、デザインがいいだけではお客さんは集まりません。
それどころか、手作り風の一見冴えないチラシの方が、キレイな広告よりも反応がいいなんてことはよくあることです。なぜでしょう?
売れるチラシには「捨てられない理由」があるのです。
チラシなど広告にとって最も重要なことは「捨てられない理由」を作ることです。
捨てられない理由を作るためには、そのためのデザインや、一番最初に目に飛び込んでくる情報を書くかがとても重要になってきます。
ところがほとんどの美容室の折込チラシはキレイなばかりで人の目を引くこともなければ、デザインで見込客の気を引くこともありません。
どんなにお客さんにとってお得になるオファーがそのチラシの中に書いてあったとしても、 どんなに素晴らしい技術をあなたがアピールしても、 目に留めてもらえなければお客さんはそれを読むことはありません。
そうなるとそのチラシは、お客様にとってただの邪魔なゴミです。
まとめ
いかがでしたか? これから美容室を開業して経営者になる美容師さんにとって「チラシ集客」は取り組まなくてはならない重要な要素ですよね。
しかし、せっかくのチラシ製作に広告費を投資しても集客がなければドブにお金をすてているのも同然ですよね。
一世一代の覚悟で大枚をはたいて独立し、せっかく手にしたチャンスを無駄にしないよう「チラシ集客」を頑張って行きましょう!
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株式会社BRIDG DESIGN WORK’S
代表取締役 斉藤 章行
そのお店だけの”ウリ”をいち早く見つけて会社・商品・個人を売れ続けるブランドにする「突き抜けたブランドづくりの達人」株式会社BRIDGE DESIGN代表取締役社長。大阪のコンピュータ系専門学校で様々な技術を学んだ後「カジカジH」「FUDGE」「MYベストヘア」「InRed」など人気雑誌を数多く手掛ける美容専門広告代理店に入社。デザイナー・カメラマン・ライター経験を経て2015年BRIDGE DESIGNを設立。その経験を生かし現在は「突き抜けたブランドづくりの達人」として500社以上の広告制作・空間プロデュースに携わる。実績としてはスタイリスト年収1,000万計画、企業の問い合わせ件数300%アップ、たった3ヶ月で新規顧客2,000人プロジェクト達成や、新卒求人0人が毎年8名以上など、関わった全てのクライアントを圧倒的な成功に導いている。今現在も美容師の独立プロデュース・メーカー・ディーラー・サロンの広報顧問として多くの企業にとっての結果を追求し続けている。最近では、美容師の将来を見据えた「ゼロスタプロジェクト」を推進し、美容室直営店舗の運営にも力を入れています。現在、美容室4店舗、アイラッシュ2店舗を展開し、25歳の美容師が3ヶ月で月給60万円を達成するなど、将来に不安を抱える美容師たちに新たな希望を提供しています。美容業界に新たな価値をもたらすべく、日々取り組んでいます。