「腕の良い美容師は、宣伝しなくても口コミで評判が広がって、お客様がつくものだ。」…とこんあお考えの美容師さんも多いのではないでしょうか。雇われ美容師の頃は「こだわり」だったのかもしれません。しかし、美容室を経営していくオーナーに立場になるとそうも言ってられません。運転資金が枯渇すると「売上の低迷=廃業」という結末を経営者は肌で実感することになるのですから。。そこで今回は「あなたの美容室を人気サロンへ導く6つの要素とは?」というテーマでご紹介したいと思います。
美容院の集客は難しくなっているという現実
美容室を出せばお客様が来てくれる時代はひと昔前の事・・・かつて経済が右肩上がりだったとき、宣伝などしなくてもお客様が来てくれた時代がありました。でもそれは一昔前の話ですよね。その頃は新しい美容室がオープンするとお客お客様で溢れたものです。現代ほど美容室の新規開業は多くなかったのですが近年は美容室の数は全国で約25万軒以上存在しているのです。日本フランチャイズチェーン協会のまとめによると、2020年末時点の全国のコンビニエンスストアの店舗数は5万5924軒。都心のオフィス街や主要駅の周辺にはコンビニがひしめきあっていて、徒歩1分圏内にセブンイレブンもローソンもファミリーマートもあるなんてことも珍しくない。一方、厚生労働省が毎年公表している「衛生行政報告例」によると、美容院の数は年々増え続け、2019年度末時点で前年度比1.3%増の25万4422軒。コンビニの4.5倍以上にも及ぶ。漸減傾向の理容店ですら19年度末時点で11万7266軒と、コンビニの倍以上もある。街中に美容院がどんどん新しく出来ているのでお客さんからすると、美容室のオープンは珍しいものではなくなってきているのです。
この間、近所の美容院がオープンしたと思ったら、もう別のお店になっていた・・なんて事は最近ではよくある話です。
事実、厚生労働者の統計によれば、美容室の廃業は毎年7千~8千軒もあるのですから。
毎日約2軒の美容室が廃業している事になります。これから美容室をオープンしようとする人から見ると、競合があまりも多すぎるのです。美容室を取り巻く環境はかなり厳しくなっていて、経営をしていて何か1つの失敗が経営に致命的ダメージを与えかねない状況なのです。顧客獲得の為にサロンの間の競争が激しくなる中、お客様自身も吟味し選択眼も厳しくなっています。他店と違う価値や魅力あるものにする為に差別化が図られているのです。
【人気サロンになる為の6つのポイント】
①立地
あえて激戦区と呼ばれるエリアに出店して相乗効果を狙う手もあるが、他店との差別化をどう付けるかがカギ。また地方では地域密着型のサロンが多く地道なサービス努力や信頼関係を築く事が先決となる。
②美容機器、各種設備
基本的に施術メニューと連動しますがヘッドスパではシャンプー台のグレードを上げたり照明を落とせる半個室でプライベート空間を演出したり顧客ニーズをよく見極め検討する。
ドリンクサービスがある場合、季節感や特別感を演出する。
③内装、レイアウト
居心地の良さを基本にしながらも季節やイベントに応じて少しインテリアを変えるなど、いつ行っても新鮮さがありファッション性、時代性を感じさせる様なお客様を飽きさせない工夫を心がける。
④接客
顧客視点、ホスピタリティ重視の流れにあり、コミュニケーションスキルの向上は必須!また豊富な情報を持つお客様に対して技術やヘアケアについてしっかりと分かりやすく説明出来る語彙力と知識をつける。
⑤サービス
独自のサービスは顧客獲得にも繋がる。利用回数でグレードが上がり特典や割引きが付くといったもののほか顧客視点で快適さを追求するといった空間演出も精神的なサービスになります。
⑥施術メニュー
パーマやカラー、ヘッドスパやヘアケアなどどれを取り入れるかは技術レベルや料金にもよる。コンセプトにあったものや得意分野で強化していくのも方法。最近はケアメニューの充実度が売り上げにも大きく関わる。
まとめ
いかがでしたか?ライバル店がひしめく中美容室で成功をおさめるには、空間だけではなくサービス面も強化していく必要があります。ヘアサロンはここ数年、特にお客様の快適さを重視する傾向にあります。個々が求めるスタイルにフィットしたメニューからエステ、eyeメニューなどの複合サービス、またリラクゼーション効果を持つヘッドスパなど、より一人ひとりの満足感を高めるものへとシフトしているのが特徴となっています。サロンづくりにおいても流行のインテリアでスペースを埋めたり、経営側の効率を優先するようなものではなく余裕を持たせたレイアウトや空間の使い方で、くつろぎ空間や居心地の良さを演出するといったユーザー視点のサロンが主流となっています。この6つのポイントを取り入れながらプラスαあなた色のサロンづくりを、、、、♡
こちらの記事もよく読まれています
6歳の男の子と3歳の女の子を持つ2児のママです。 結婚を機に美容師からアイリストへジョブチェンジし、2020年に念願のアイラッシュサロンをオープン♪ これから独立される美容師さんや結婚&出産を控える女性美容師さんに向けて、役立つ情報を発信していきます♡