ここ最近、美容室を退職し「まずは1人で独立開業したい」というお問い合わせが増えてきました。これはコロナ渦において今の美容室で働き続けることの「不安」の表れではないかと思います。そこで今回は「1人美容室」でも成功に導くために必要な2つのポイントをご紹介したいと思います。これから独立したいとお考えの美容師さんは参考にしてみてください。
その1
「サロンコンセプト」明確にする
「サロンコンセプト」と言われると、よくよく考えてみるとどいうことを設定したらいいの? と、思われる方も多いかもしれませんが、一言でいうと自分(お店)がお客様に対して何を提供出来るか?です。
他の美容室には提供出来なくて、自分にしか提供出来ないサービスとは何か?ということなんです。これらをブラッシュアップして突き抜けたものがあなたのサロンの「コンセプト」になります。
お客様がどういったことに「悩み」、その悩みをどう「解消」したいのか。お客様から必要とされ圧倒的に選ばれるサロンを作るには、お客様の「お悩みを解消する」
まずは、それ一点に尽きると言っても過言ではありません。あなたの持っている知識や技術でお客様のお悩みを解消できていますか?まずは、あなた自身が提供出来るサービスは何か?をしっかり向き合って考えていきましょう。
その2
「ターゲット」を絞り込む
最近では、大型スーパーやデパートも「ターゲット・コンセプト」を明確にしています。特に、美容業界は全国で27万件以上あるライバルの非常に多い業界ですよね。
また、競争が激しい地域ほどその傾向が顕著です。以前のように、幅広い客層の幅広いニーズを取り込んで商売をする戦略では、競争に負けてしまうからです。大型店舗ですらそういう状況なのに、小さな美容室や個人のお店が、幅広い客層と幅広いニーズを取り込む戦略で商売をすることは難しいことがわかります。
大型店舗以上に、美容師1人で開業する「ひとり美容室」ではターゲット(お客様)を絞り込む必要があります。
なぜターゲットを絞り込む必要があるのかというと…
• 品揃え、接客、自店の内外装、販促などの戦略が明確になる
• 自店の特徴が明確になり、アピールすべき魅力も高まる
• 限られた経営資源を集中させることで、競争力が高まる
• お客さまからも分かりやすいお店になる
などです。
つまり、美容室の利益を最大限に高めるために、ターゲット(お客様像)を絞り込むのです。
ターゲットを絞るというのは、どこまでAさん・Bさんという個人まで近づけるかということです。単に「女性」というより「30代の女性」、「○○地域に住む小学生の子どもがいる30代の女性」というように、どんどん掘り下げていくのです。これ以上掘り下げたら市場が小さくなりすぎて商売が成り立たないというところまで考えてみてください。
そのときに注意することは、ターゲットの絞り方は、質問のように単に年齢だけではないということです。これを一般的にペルソナの設定と言います。
まとめ
いかがでしたか?美容院を独立成功するにあたって、避けて通れないのが「ターゲット・コンセプト」なのです。
よくあるのが独立前と同じ商材や薬剤を使用する予定、、という方。それは大型店では通用していても、小さな個人店では通用すると思いますか?一番大事な部分をなんとなくボヤッとした感じで進んでいった結果… 「選ばれない美容室」になってしまう方も多く見てきました。そうならない為にも「ターゲット・コンセプト」は一番初めにしっかり決めていきましょう。